「着心地の良い抱っこひもmico」の販売を、2020年5月より開始しました。
広告も出していませんのでぽつりぽつりとですが、micoでの抱っこをご覧になった方が興味を持ってくださったり、「自分が使ってみたかった」という方が出産祝いに選んでくださったりして、ご購入いただいています。
その都度、心を込めて発送させていただいています。
先日は三重県や山梨県など、遠くの方にもお送りしました。
情報が少ない中で、micoに興味を持ち使ってみたいと思ってくださって、本当に嬉しいです。
先週はスタジオにいつも来て下さっているお客さま方のところへ、micoをお届けしました。
本当はできることなら、丁度良いサイズを選び、正しい着用方法で身に着けていただけるように、お会いして試着していただきたいんです。
こちらはその時に撮影させていただいた写真です。
赤ちゃんの背中の丸いシルエットが、とっても愛らしいと思います。
こちらも。赤ちゃんもママに密着して、とっても心地よさそうです。
「micoで抱っこするとすぐに寝てくれる」と、これまでにもたくさんコメントをいただいています。
試着の際にも、ちょっと抱っこしただけで眠ってくれることが多いです。
写真を紹介させていただいたママさんはどちらも、本当はマタニティフォトとニューボーンフォトの撮影をご検討くださっていました。
でもちょうどコロナ休業と重なってしまいお撮りできませんでした。本当にすみませんでした。
ご自宅へmicoをお持ちしたついでに、ママと赤ちゃんのツーショットを撮らせていただきました。
そして改めて、写真を撮るのが大好きなんだと実感しました。
だってこの笑顔…。
小さな小さな赤ちゃんの、ママを見つめる眼差しのなんと力強いこと。
長い人生、いろんなことがあります。
でもこうやってママと見つめあっていたときがあったということ、きっとこの写真は宝物になると思います。でも自分では撮れない写真ですね。
こちらも。
いつか自分一人で生きて来たような孤独感を感じる日も来るかもしれません。
でも抱いてくれる人がいたから育ってきたんです。
4月に休業してから、いろいろなことを考えてきました。
このまま再開せずにフォトグラファーをやめることを考え、使用頻度の少ないカメラとレンズをカメラのキタムラの中古買取センターに持っていきました。
一番よく使うレンズは同じものを予備用と2本持っているので、1本売ろうと思いました(レンズだけで14万円で売れます)。でも…川崎まで持って行ったのに、いざとなると買取カウンターに出せませんでした。
そうこうしながら迷っているうちに、4年前に撮影に来てくれたママさんとお会いする機会があり、こんな言葉をかけてくれました。
「生後4か月の長男と2人で過ごす毎日は、もういっぱいいっぱいだったんです。そんななかで行く場所を探して見つけて、電車とバスを乗り継いで行ったガヤさんち(撮影会)は天国に見えた!素敵に写真撮ってくれて、美味しいご飯が出てきて、ゆっくり食べなよーとかって徹抱っこしてくれる方がいたりして… いっぱいいっぱいだった私にはとっても大切な思い出で、いっぱいいっぱいに見えるお母さんを見かけるとなにか手を差し伸べたくなるきっかけかも。お節介かもしれないんだけど,必要としてる人はいる気がするのです…。あのときがやさんに撮ってもらった写真は今でもよく見返すんですよ」
これまで、スタジオに来て下さったママさんの中には、撮影のあと涙を流された方もいました。死を悟ってから撮影を依頼してくださり、笑顔の写真を家族のもとに残して旅立たれた方もいました。
ただ仕事としてだけ写真を撮っていたわけではないことに、改めて気が付きました。
抱っこひもmicoは、まだまだ改良中です。生地を探したり、試作を縫ったり、検査に出したり…。そしてmicoだけではなくもうひとつ、現在ママと赤ちゃんの暮らしをもっと楽しく心地よくするためのアイテムを手掛けているところです。
保育園を退園した末っ子の世話もあり、以前のようにいつでも何でも撮ることのできるフォトグラファーとはいきませんが、写真を撮ることでお役に立てるのならまたお撮りしようと、できる範囲から撮影を再開することにいたしました。
詳細についてはまたご報告させていただきますので、よろしくお願いいたします。