micoを発売して1年半、この間にたくさんの方にお使いいただき、「micoがあってとても助かった」という嬉しいメッセージをたくさんいただく一方で、いろいろな課題もありました。
課題を感じるたび頭を抱え、手を動かして来ましたが、このたび、さまざまな課題を解決して、micoは本当に自信を持って「使って欲しい」と思える抱っこ紐になりそうです。
こちらが新しいmicoです。
ストレッチ性のある生地でママと赤ちゃんをフィットさせ、「両腕で抱いているような感覚」というコンセプトはそのままに、使用する生地や設計を大きく変更しています。
カラーは黒、グレー、ライトグレー、ネイビー、ライトブルーの5色になる予定です。
使用する生地はこだわって選びまして、糸の製造も編みたても染色も、すべて日本国内の工場で行われていて、ノーホルマリン加工もされている純日本製ニットを採用しました。
黒は作ってみたらホコリがだいぶ目立つので、商品化は見送るかな…?
ライトブルーは着用するとこのような感じ。
そう!ご覧の通り、今回のmicoは体形問わず、パパママ共有できるんです!
micoを販売するようになり、体形はほんとうに人それぞれだということがわかりました。
体形にきちんとフィットできなければ、心地よい密着抱っこになりません。
それから、micoを使ってくださっているママさんから何度も言われたのが「パパもmicoが欲しいというのですが、パパ用のmicoはありませんか」ということ。
心地よさそうにママの胸元で寝息を立てる赤ちゃんを見ると、パパも抱っこしたくなるんですね!!
ラップのような1枚布だったらどんな体形でもフィットするけれど、装着するのが難しい。
なんとかmicoの手軽さを維持しつつサイズ調整できるようにできないかしら…と、ずっと考えていました。
もうひとつずっと考えていたのは、両手を離せる形にしたいということ。
これまでのmicoは「Tシャツのように気軽に着用でき、上着を着たまま抱っこでき下ろすことができる」ことをコンセプトにして、中央から抱きおろしできる形にしていましたが、どうしても「抱っこしている間は落下に気を付け、手を添えて下さい」と注意書きをする必要があり、その点をなんとかしたいと思っていました。
あるときふと、「micoを前後ろ反対に装着すればいいんじゃない!」と思いつきました。
しかし、今度はどうやって赤ちゃんを入れれば良いか、というところがネックになりました。
考えて作ってはボツにして…それを繰り返すこと数か月。とうとう、中央部分からの落下の心配がなくなり、片手を常に添えていただく必要がなく、かつ抱きおろしが簡単な形ができました!!
こちらは、上記のライトブルーからさらに改良を加えた試作品を着用してもらったときの様子です。
「んーーー!かわいい」とぎゅ~するママ。
そう、この感じ。
柔らかくて、温かくて、思わずぎゅ~っとしたくなる心地よい感じを、そのままキープできる抱っこひもを目指して来たんです。
心地良いのはきっと赤ちゃんも一緒。
すぐにあくびを始めました。
「ふわわ~」
かわいいあくびを連発です。
初期型のmicoにも入ってみてもらい、着用感の違いなどを聞いていたら…
あら、寝ちゃった(*^^*)
micoを作って、とにかく「寝る!」とご意見をいただきました。
赤ちゃんが寝てくれるというのは、これ以上のしあわせはないというくらい、「やったー!」と思いますよね。
こちらは新しいmicoに使うベルトです。
ポリエステルテープ
ナイロンテープ
PPバンド
平ゴム
色々買ってみて、試作して装着して、これではここがダメ…とひとつひとつ検討しています。
使用する生地も、大手のメーカーさんのように生地の開発からできるわけではありませんし、理想に近いものを探して探して、買ってみてはボツにして…なかなか大変な作業で、思うように進まないとめげそうになります(^^;
でも諦められないのはやっぱり、使った方からのご意見が嬉しいから。
改良型micoの試作品を使われているママさんは、こんなメッセージをくれました。
「ずっとグズグズだったのですが、micoで抱っこして歩いたら寝ました!!素手で抱っこしてる感覚があるので、赤ちゃんが安心するのだなぁと感じました。手の温もりや、トントンした時の響きがダイレクトに伝わりやすいんだなと。」
「micoで抱っこするとあくびが止まらずすぐに寝ますね!すご~い、いま落ちました😆」
micoを作ってから、本当にたくさんの、「感動した!」「助かった!」というメッセージをいただきました。
産後、自分の身体もメンタルも本調子ではないなかで、夜もよく眠れず、もうろうとした頭と重たい体をひきずって朝から台所に立ち、上の子と一緒に公園で遊ぶ…。
夕食の支度と夕方の家事に追われる時間に限って、悪魔のように泣き叫ぶ赤ちゃん。
「私が泣きたい」と限界を感じたことが、私にも何度あったことでしょう。
両腕で抱くように抱っこしていられる抱っこ紐があれば。
子どもを背負ったままお話ししながら家事ができるおんぶ紐があれば。
そうすれば、子育てはもっと楽しくなるはず。
私の抱っこ紐とおんぶ紐はいずれも、ひとりで子育てと家事に追われる現代の孤独なお母さんを、もっとラクに、もっと子どもと一緒の時間を楽しいものにしたいという思いが詰まっています。
micoは今後、耐荷重試験などの製品検査、工場での縫製に向けたサンプル制作や見積り、着用方法の説明書づくり、モニターさんからのフィードバック等の工程を経て製品化を進めていきます。
じつはもうすでにinstagramをご覧になった方から「使いたい」と問い合わせをいただいています。
頑張って、胸を張っておすすめできる抱っこ紐に育てて行きたいと思っています!