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生きる力をくれる写真を

先日、久しぶりに山本助産院さんにお産の立ち合い撮影に行きました。

コロナ禍以降、助産院には立ち入るのを控えていたので久しぶりのお産の撮影だったのですが、あらためて、すごいことだなぁと胸に響くものがありました。

私も病院と助産院と両方での出産経験があるのですが、助産院と病院では同じお産でもずいぶん景色が異なります。普段の家族の会話のなかに新しい命が産まれてくる光景は、病院で産むのが当たり前と思っている現代人には、驚くことが多いかもしれません。

病院と助産院のお産とでどちらが良いというものではありませんが、真剣に観察する上の子の視線を感じながら、回転して出てくる赤ちゃんの動きまでも感じられるくらい自然の流れで産むことができると、出産から得られることが少し違ってくるかもしれません。

ここのところ、撮影の中心はニューボーンフォトになっています。生後すぐから2週間ほどの間に撮影するニューボーンフォトの撮影は私もいちばん好きな撮影なのですが、さらに嬉しいことに、この頃はご紹介での撮影がとても増えています。

 

こちらは先日撮影にお伺いしたニューボーンフォトより。

お部屋が白とグレーとピンクで統一感がありましたので、ニューボーンフォトのコーディネイトも白、グレー、ピンクを基調にしました。

こちらのママさんにどこでcolobockleを知ってくださったのか尋ねると、「高校のときの先生がこのまえニューボーンフォトを撮ってもらっていたから」とのこと。

先生と教え子がママ友かあ!高校の先生だとそういうこともあるんですね。こちらは先生の方。

教え子と卒業後も連絡を取り合える関係ってステキですね。

ぼくも、ご縁をつないでくれてありがとう(*^^*)

こちらのニューボーンフォトも先生です。中学校の先生夫婦のおうち。

パパの腕が超たくましいのは、柔道部の顧問だからです(*^^*)

3年前に次男くんが産まれたときにスタジオに来て下さり、今回は3人目の娘ちゃんのニューボーンフォトの撮影ご依頼をいただきました。

アップで撮影しておいたへその緒は、翌日に取れちゃったそうです。

今回知ったのですが、3年前に来てくれたのは、colobockelに何かと来て下さっている助産師さんママからのご紹介だったんだそうです。こちらはその助産師さんママと愉快な家族たち。

小さな小さなスタジオでひっそりとひとりで撮影しているフォトグラファーですが、皆さんがつないでくださるご縁で続けてくることができました。いつもありがとうございます。

スタジオは本当にたくさんあって、フォトグラファーもたくさんいて、勉強のためにほかのスタジオのWEBサイトやinstagramも見ているのですが、よく私は自信をなくします。「かなわないなあ」って。最近もちょっとうまく撮れなかった案件(企業もの)があり、自信がまた目減りしていました。

そんななか、忘れ物と一緒にこんなお手紙を送っていただきました。

そうでした。あまのじゃく。「これをしてほしい」と察知したら絶対にやらない、やらないで欲しいことはあえてする。あまのじゃくな子は、賢い子。よく観察している子。そしてそれを許容している親がいるからそう居られている子。

 

「障害があって、普通のスタジオでは難しくて」とか、「授乳フォトを撮りたくて」とか、「普通の写真館では撮れない親子の自然な姿を撮って欲しくて」など、「ガヤサンなら撮ってもらえそうだから」と連絡をいただくことがけっこう多いです。

 

自分にできないこと、至らないことに目を向けていたらきりがないし楽しくない。私に撮れるものをもっと磨くしかないですね!

お手紙のおかげで気を取り直し、昨日は一室しかない小さなスタジオに、ハーフバースデーの飾りつけをしました。

半年前にニューボーンフォトを撮影させていただいたおうち。半年後、良く笑う赤ちゃんを連れてスタジオに来てくれました。ママさんは「私と赤ちゃんのツーショットはほとんどないので、ツーショットも撮りたい」とのことでした。

 

わかります、ツーショット。

私もいちばん撮りたいのが、ママと子どものツーショットなんです。

というわけで、今までにお撮りしたママと赤ちゃんのツーショットからお写真をご紹介(*^^*)

しばらく前から、お写真のお渡し用に、写真を選んでダウンロードできるWEBアルバムを有料で契約しています。以前は私がお渡しするカットを絞り込んでいたのですが、この絞り込む作業がじつは苦手で(^^;

 

「こっちの顔とこっちの顔、どっちがこの子らしいかしら」「あぁこのやりとりかわいい」と思うと、絞れなくなっちゃうんです。

以前ハウススタジオでフォトグラファーをしたときは、「スタジオらしい写真を撮りスタジオらしい写真を選ぶ」ので、迷うことなくパッパッと作業したものでしたが、「この家族らしい写真」ととなるとぜんぜん違ってきます。

 

先日WEBアルバムから選んでいただいた写真で、面白いものがありました。

 

こちらは姉妹ショット。

悪いことを考えているニンマリ顔のあと、持っていたお花を顔面へ!

こちらはシワの寄った脇肉×BCG跡。この魅力、わかる方にはわかると思ったの!

こちらは先述の愉快な家族でお選びいただいたカット。この表情から何をしているところかわかった方!?

すっきりしてかわいい笑顔(*^^*)

2014年にへたくそながら開業したときからずっと、私は「いつか写真から生きる力をもらう日が来るような写真を撮ろう」と思ってやってきました。色々なスタジオやフォトグラファーを見て真似しているうちにブレたりもしますが、いつも元に戻ります。

「このとき私たち家族はこうだった」と思える写真。

子どもが大きくなった時に見返して「愛してくれていた」と感じられる写真。

「こんな気持ちで子どもに向き合っていた」と親自身が思い返せる写真。

そういう写真を撮れたらいいなと思います。

そして、その思いを共有してくださっている方が来てくれているのだなと、WEBアルバムを導入して改めて感じました。

 

今日はニューボーンフォトです。

ご依頼してくれる方がいることに感謝し、今日も丁寧に撮影したいと思います。