今日は、同じフォトスタジオで撮影していたことのある二人の男性フォトグラファーと鎌倉のGarden Houseへ。
ふたりのうちひとりは先日独立してフリーになり、日藝写真学部出身のひとりは10年間の勤務を経て、新しく自分のスタジオをオープンします。
カメラのこと、撮影のこと、新しくオープンするスタジオのこと、撮りたい写真のこと、色々な話をしつつ、二人の姿を隠し撮り。カメラを持つ手って、なんかカッコイイ。
カメラマンと言う仕事は、けっこう泥臭いし、孤独です。好きなものばかり撮れるわけじゃない。でもこのふたりは、忙しい日々の中でも自分の中の核となる部分をちゃんと持っています。それを聞いているのは心地よい時間でした。
そして「ガヤさんは何を撮りたいの」と聞かれて、瞬間に口から出たのは、「私は親が好きだから、親が今この瞬間の気持ちを後から思い出せるような、今だけの姿を撮りたいの。子どもはおまけ」ということばでした。
そう、私は親が好きなの。
いや親じゃなくても、何か自分以外の大切なもののために一生懸命の人が好き。
そんな人の姿と、その人の大切にしているものの姿を丁寧に映し出せる写真家でいたい。
そうしてきたつもりだし、これからもやりたい。
子どもの写真を撮るスタジオはたくさんあるけど「親を撮るスタジオ」があったって良いでしょう?
colobockleは親子のためのフォトスタジオよりも、親のためのスタジオに近いスタジオです!
2023年は、どうしても第一線の企業活動にもう一度携わりたいという思いが募り、憧れていた企業に入社しました。
通勤電車に乗って都心へ通い、驚くことや学べることは、本当にたくさんありました。挑戦してよかった。
でも同時に、今まで子どもたちやお客さまに愛されて続けて来られたcolobockleが、どれほど大切なものに育っていたかということも実感しました。少ない稼働枠になっても変わらず依頼してくださる方々の存在に、胸を打たれてばかりの1年間でした。
10周年となる2024年はもういちど、今日会ったふたりのように、自分の中に芯となる思いをブレずに持って、カメラを構えて行きたいです。
2023年も残り10日。皆さんはどんな1年を締めくくりますか。