風が強かった昨日、立石海岸では強風に煽られた波がチューブ状になっていました。
白波の向こうには、富士山がきれいに見えています。
夕方から遊んで着替えるうちに日が傾いて、サンセットの富士山を眺める人が増え始めました。
スマホやカメラを向ける人たちの姿に、「目で見たようにはきれいに撮れないんだよね」と次男。
そうね、オートで撮ったらそうかも。
でもマニュアルで撮ればいいのよ。
こちらははオートで撮った写真です。
オートだとたいていの場合、夕暮れの富士山は明るく補正され、空のなかに消えてしまいます。
こちらはマニュアルで撮った写真です。
暗い海と空がそのままになるようISO感度を100のまま、F値は少し絞ってF5.6(6.4-7.1でも良かったかも)、最後にシャッター速度で露出を調整して撮りました。
「ほら、目で見たのとおなじでしょ」と次男に画面を見せると「え、キレイ。加工したの?」とのこと。
加工ナシですよ。ホワイトバランスもオートのまま。ただし、富士山をこのままに人物も明るく撮るのは、また別の技術です。改めて、瞬時に暗い部分明るい部分を都合よく補正することのできる人間の目の性能の高さにはかないません。
目だったら、シルエットがかわいいこの場面でも、脳はお顔をちゃんと認識できたりしますしね。
サンセットを眺めるカップルや大人の方たちをよそに、私たちは夕暮れを背に帰ります。
車に乗る前に寄ったトイレに驚きの光景がありました。
なんと男女あわせて7つもツバメが巣をかけていたんです。
7つの巣では元気に雛が口をあけ、あるいは親鳥が卵を温めていました。
初夏のグラウンド(サッカー)で日焼けした子どもたちを連れて海でシャッターを切り、せっせと子育てをするツバメを眺める、気持ち良い初夏の夕方でした。