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出生率が1.2になったそうです。

撮影させていただいた赤ちゃんの足。

小さくて、

ほっぺみたいにやわらかくて、

すべすべで、あたたかいです。

この小さな足が自分の人生を元気に歩んで行ってくれることを、少し早く生まれた先輩として心から願わずにいられません。

今朝の新聞一面は、日本の出生率が1.2と過去最低を更新したという話題でした(人口維持に必要な合計特殊出生率は2.07と言われています)。さらに、東京都は0.99と、1を割ったそうです。

 

 そんな都内の新宿へ、昨日は出かけておりました。行き先は新宿です。

 

大学時代は中央線沿線に住んでいたので新宿にも良く出かけたものでしたが、すっかりご無沙汰、昨日は10年以上ぶりだったと思います。せっかくなので仕事の前後に新宿ぶらりをしてきました。

 

 

まずは東口側。

東口側はそれほど大きくは変わらず、雑居ビルが密集し、個性のるつぼ感があります。ほんのり臭いところにもなんとなくホッとしつつ、ラーメン店で昼食。

 

それから仕事の用事のあった新宿御苑方面へ。

ぐるぐるジャングルジムのある児童公園や古い一戸建てもあり、人情味のある街並みが残ります。

仕事のあとは西口側、新宿副都心に向かいました。

私が大学に入学して上京した1990年代後半は、新宿副都心に向かう地下通路も新宿中央公園も、ホームレスのテントがびっしりと軒を連ねていました。

 

今はそんな面影もないほど新宿中央公園はキレイで静かで、公園内にできたスタバから緑を眺めることもできます。

最後は都庁の展望台に上りました。ほとんど外国人で、日本人は数えるほどしかいなかったかも。

浄水場跡地に計画的に作られた新宿副都心は、ビルはとても高いですが敷地に余裕があり、きれいに整備されているので居心地が良いです。

 

ぐるっと一周し、湾岸方面を眺めます。

以前は東京湾を眺められましたが、湾岸エリアに高層ビルがぎっしりと並んだので、海が見えなくなりました。

私は投資や経済の勉強をしたことが無い凡人なので、論理的には語れません。ただ、莫大なエネルギーを消耗しなければ維持できない巨大建造物が乱立し続ける街で、人生のすべてを注ぎこんだ高額ローンを背負い走り続ける人たちが、子どもを持たないのは自然なことだろうと感じます。

 

新聞にも「どんな施策を打とうと子どもは持たないと答える人もいた」と書いてありましたが、生きることと子孫を残すこととが、反対向きの矢印の上にあるように見えます。

 

ちなみに久しぶりに新宿にでかけたのは、編集者として、新しい企業と契約するためでした。

 

5歳ずつ離れた3人の子どもがいるので、15年前と今とでは、子どもを産み育てる環境はずいぶん変わったなあと肌で感じています。そして仕事の種類や質も、コロナを経てさらに変わりました。

 

時間的制限のある自分に、どんな働き方だったらできるか。何ができるか、何がしたいか、どうやるか。どんな環境だったら受け入れてくれるのか、何は諦めてもいいが何は譲れないのか。考えて考えて探して、この夏また新しい一歩を踏み出します。

 

社会の中で仕事をすることと子どもを育てることは、まだまだ相反することが多く、ジレンマに苦しんでいる人も多いと思います。でもどんな時代も、先人たちはピンチの中を子どもを産んで育てて来たんだから大丈夫なはず。

早朝、朝練に向かう長男に弁当を作って送り出し、庭でキュウリを収穫しました。

朝採りキュウリには、ビシッと尖ったトゲトゲに、お花のおまけがついて来ます。

パリパリとはじける新鮮なキュウリの食感は心地よいです。

 

さ、今日も仕事仕事。先週末に撮影した赤ちゃんの写真を現像しつつ、難しい、日本のものづくりとグローバル化の記事に向き合います。