2014年に開業し、写真撮影、カメラ教室、抱っこ紐やおんぶ紐の販売、自然遊びグループや手仕事の会などを開催してきたcolobockleですが、このたび10年間の活動に終止符をうち、活動を終了することにいたしました。撮影は2024年11月末をもって終了し、年内にはWEBサイトもクローズします。
10年の間ずっと、活動する理由としてふたつのことを動力源にしてきました。
ひとつは、親（とくに母親）が、子育てする自分にもっと自信を持ち前向きになれるよう力になること。
もうひとつは私自身が母親として、子どもたちの興味関心に寄り添い、時間や既存の価値観にしばられない子育てをするということ。
活動を続ける中で、多くの頑張る母親の皆様に出会え、多くの写真や商品を生み出すことができました。
今日は私の手元から東京都小金井市の方へ、「お話できるおんぶ紐 nico」が巣立って行きました。
子育て関連商品が限りなくあふれているなかで、こんなにひっそりと販売しているnicoを見つけて購入してくださり、本当にうれしいです。
このおんぶ紐は使っていただいた方から本当に好評で、「nicoは私たち親子のいちぶ」「nicoがなかったら子育てできなかった」と言っていただいたりしています。
私がおんぶ紐を作るようになったのは、私自身が3人の子どもの母として、フォトグラファーとして、おんぶにとても助けられ、子どもをおんぶすることが大好きで、子どももおんぶされることが大好きだったから。
大好きなおんぶ、大好きなカメラ、大好きな子どもとの時間、私の大好きなものをそのまま、仕事に変えてきました。
一生懸命仕事にも子育てにも向き合うなかで、たくさんの出会いがありました。「仕事」という垣根を超えて、同士のようなお客さま方とつながることができました。「カメラマンはたくさんいるけれど、私はガヤさんがいいんです」と毎年撮影に来てくださる方、1年先の予約を入れてくれる方。10年ものあいだ続けることができたのは、信頼と共感でつながるご縁に恵まれていたからです。
一方で、私の母親としてのライフステージは10年間で変わりました。いちばん大きな変化が、半年後の娘の小学校入学です。平日学校に通う娘にとって土日は大切な休日。土日祝日に集中するご依頼をお受けすることが難しくなりました。
また、1年半前にこちらのブログでお知らせして15年ぶりに企業活動に戻って以降、私の気持ちはどんどん社会のなかへと戻っていきました。私の目標は「親子をもっと元気に」から、「未来に向けて企業をもっと元気に」に変わりました。そして、「一緒にやろう」と声をかけてくれる新しい仲間ができました。
母親の役割は、家族の状況に寄り添い変化します。それを不自由と思わず、何度でも自分自身の目標を持ち直して努力を重ねてこそ、自由に豊かに生きて行くことができるはず。「これからもずっと」と言ってくださっている皆さまに申し訳ないと思いつつも、活動を終了し、新しい環境に集中することにしました。
今後また、家族の状況やライフステージが変化していくなかで、再び何かやろうと思い立ち、colobockleを再開する日が来るかもしれません。もしもこれからのcolobockleにもご興味を持っていただけるようでしたら、instagramに趣味のアカウントを作りましたので、気軽につながっていただけたら嬉しいです。
colobockleを始めたから出会えた人たち、出会えた感動にあふれた、本当に充実した楽しい10年間でした。関わってくださったすべての方々に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。